2022年12月5日月曜日

Lords and Villeins という街づくりゲーム

event_note18:44 editBy Tomo

僕はFPSやRPGよりもコロニーシミュレーションゲームが好きなのですが、最近は一風変わった街づくりゲームをしたいなと思っていました。

RimworldはModが山ほどあるので飽きないのですが、リスタートは間を開けないと前回と同じような拠点を作ってしまうので、寝かしているところです。

Vanishedライクなゲームも多いですが、今回は違うベクトルのゲームをやってみたいと思い、スチームで探し回ります。

そこで見つけたのがLords and Villeins(ローズアンドヴィラン)でした。




Lords and Villeinsどんなゲーム?


領主となって集落をいちから作り、生産と売買で領地を繫栄させていくゲームです。

Vanishedなんかは主に食料と人口管理の戦いですよね。

このLords and Villeinsは納税と貧富管理の戦いです。

よくある街づくりゲームは、住民一人一人に焦点が当てず、おおざっぱに人口を見るだけです。対してRimworldは入植者によってステータスも性格も異なるので、個々に管理します。

Lords and Villeinsはその中間というのでしょうか、家族(ファミリー)単位で管理するゲームです。

よくあるコロニーシミュレーションの場合、財産はコロニー全体で共有されますが、このゲームはファミリーごとになります。

豊かなファミリーもいれば、貧困状態に陥ってしまうファミリーも出てきてしまうんですね。ファミリーはそれぞれ家業を持っていて、一方的なジョブチェンジはできません。

領主は外部からくるキャラバン取引や領地内取引、そして税金を駆使し、各々の家業生産ラインを維持する必要があります。

僕はまだそこまで至っていませんが、お金が無くなったファミリーは集落から出ていく前に餓死してしまうと思います。

序盤は気にしていなくても大丈夫ですが、後々は住民の幸福度をチェックする必要も出てきます。

日本語訳されていないゲームですが、ストーリーがあるわけではありませんし、UIも他のアーキテクト系ゲームと似ているので操作もスムーズにできると思います。


既視感あるUIはゲーマーを安心させる


知っておきたいチュートリアルモード


そしてこのゲームはチュートリアルモードがあります。

他に類を見ないくらいの丁寧なチュートリアルです。他ゲーは操作のみだったり、ストーリーと併合だったりしますよね。しかしLords and Villeinsは一線を画しています。

なんと、全部で47個以上の工程が用意されているんですね。

チュートリアルを終えることには、一つの集落が出来上がってしまいます。めちゃくちゃ長いです。チュートリアル”ゲームモード”ですね。チュートリアルを終えたらニューゲーム推奨です。

チュートリアルモードでなくても、右側にabout(家畜について~とか)が出てきますので、すべての工程をやる必要はないかもというのが、チュートリアルを最後までやった僕の感想です。しかしチュートリアル完遂の実績が用意されています。


チュートリアルを終えた時点の我が領地

マップはPCの性能と相談の上、できるだけ大きいものを選んだほうが良いです。

また、チュートリアル中は王国への納税義務がありません。イージーモードですね。


王国への納税とは


通常モードでは2年目の秋から王国へ生産品を納める必要があります。


次の秋に納めなければならない生産品が通達される

秋の4日になると王国から人が来て、領主の倉庫や家から勝手に生産品を持っていきます。

きちんと納めると、Favor pointsという、新たなファミリーを領地に誘えるポイントがもらえます。納税物が不足していると貰えるポイントが減ります。全く納税しないとどうなるかはわかりませんが、納税物のほとんどは食べ物且つ季節が秋なので、根こそぎ奪われたのち冬から春の頭にかけて住民が餓死すると思います。

秋の納税を考慮しながら、一年を運営する必要があります。


起こるイベントについて


毎年あるイベントは王税のみですね。あとはランダムなイベントとして、住民の病気や窃盗などがありますが、脅威は全くないと言ってもいいほど小さな規模です。病気はだいたい1~2人寝込む程度で終わりますし、窃盗は住人を牢屋に1日程度入れておくだけです。

Town Hall(公会堂)というものを建設すると、住民らの苦情や希望を聞くことができます。だいたい、Servant(召使い)になりたいとか、兵隊になった家族を解放してとかです。彼らの頼みを拒否すれば、領主と彼らの関係が悪くなります。


住民の増減について


住民には寿命があり、年齢がOldの人はぼちぼち死んでいきます。また、住民同士のけんかでまれに死ぬことがあります。Hunting(猟師)職のファミリーはたまに野生生物から返り討ちされて死にます。餓死、凍死もあります。病死もありそうですが、今のところ遭遇していません。

新しい住民はやや頻繁に引っ越してきます。住民カップルは子供を産むか、外部から養子を迎えます。赤ちゃんはいません。年齢推移はTeenager(若者)→Adult(大人)→Old(ご年配)です。Teenagerは建築などの労働をしませんが、生産品の売買はします。Teenagerは2年でAdultになります。Oldになると子供を新たに持つことはしません。


突然詰むこともある


事故や寿命でファミリーの人数が減ることや、ファミリーごと領地から出て行ってしまうことがあります。その職種によっては厳しい状況に追い込まれる場合があります。Carpenter(大工)がいなくなったら建築が滞りますし、Farming(農家)がいなくなったら食物が生産されなくなります。他のゲームと違い、家業に縛られていることで代替えが利かないのです。

領地に引っ越してくるファミリーの職種はランダムです。Favor pointsを使えば希望の職種を持ったファミリーを招くことができますので、大切に使いましょう。


1.0から蜂起が実装


住民の不幸度が増すと彼らが結託し蜂起するようになりました。

領主が追放されるのか殺されるのか、もしくは罵倒されるだけなのかはちょっとわかりませんが、兵隊がいれば封殺できるようです。始めてから数年では起こらないはずなので、早々から身構える必要はないでしょう。

僕はまだ遭遇していませんが、Town Hallで住民の頼みを拒否し続けると蜂起が起こりやすくなるようです。



実際にプレイした感想は、また別の記事に書こうと思います。


Lords and Villeins - steamページ
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中世の家族の王朝を育て、この気楽でありながら複雑なピクセルアートの都市建設戦略シミュレーションで、家を建てるにつれて彼らが進化し、相互作用するのを見てください。生産チェーンを拡大し、村人の日常生活に影響を与えて、集落のユニークなストーリーを作り上げましょう。
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